長期固定金利の住宅ローンはお得?メリットデメリットを確認
住宅ローンの契約をする際、どの金利タイプを選ぶかは非常に重要です。それぞれの特徴を知って、自分に合う金利タイプを探しましょう。今回は長期固定金利の特徴をご紹介します。どのような人に合う金利なのか、そしてメリットやデメリットも知っておきましょう。
長期固定金利とは?
長期固定金利とは、借り入れしたときの金利を完済まで継続できる金利タイプです。変動金利は一般的に半年に一度、当初固定金利では10年、20年など一定の期間終了後に金利の見直しがありますが、長期固定金利は見直しがまったくありません。
長期固定金利のメリット
長期固定金利は、金利の見直しがない点がメリットといえるでしょう。他の金利タイプのように金利が変わる心配がないため、返済するお金は毎月、毎年一定です。そのため、貯蓄の計画も立てやすくなります。急に出費が増えることもないため、教育費や、車の買い替え費用、老後の生活資金などの積み立てを定期的にしている人でも利用しやすい金利タイプです。
また、金利の見直しがまったくないため、市場金利が上昇しても住宅ローンには何の影響も及ぼしません。将来の金利上昇が心配、金利のチェックが面倒だと考える人にもピッタリです。
長期固定金利のデメリット
長期固定金利のデメリットは、変動金利や当初固定金利よりも金利が高くなることです。長期固定金利は、変動金利や当初固定金利といった他の金利タイプに比べ、金利が高めに設定されています。例として、SBI新生銀行の2020年2月契約いただく時の住宅ローン金利を見てみましょう。
長期固定金利(21年~25年) | 年1.10% |
---|---|
当初固定金利(10年) | 年0.85% |
変動金利(半年型) | 年0.65% |
借入期間が長くなるほど金利も高くなります。変動金利と比べると、長期固定金利のほうが年0.45%も高くなるのです。表で挙げた金利をもとに、以下の条件で具体的な返済金額も比べてみましょう。
- 借入金額:3,500万円
- 借入期間:25年
- ボーナス返済なし
- 変動金利、当初固定金利は契約時の金利が完済まで続くものとします。
※総返済額は契約日等によって変わります。ご参考までにご覧ください。
まず、変動金利(金利年0.65%)では
- 総返済額:3,793万9,577円
- 毎月の返済額:12万6,433円
当初固定金利(10年 金利年0.85%)では
- 総返済額:3,887万5,640円
- 毎月の返済額:12万9,542円
長期固定金利(25年 金利年1.10%)は
- 総返済額:4,006万6,635円
- 毎月の返済額:13万3,495円
総返済額、月々の返済額ともに、長期固定金利の返済額がその他の金利タイプに比べ、かなり多くなることが理解できたのではないでしょうか。また、長期固定金利を契約している期間が、金利の上昇している時期ならば良いのですが、反対に下落傾向にある場合でも利息を減らすことができません。その点も考慮して金利を決めてください。
SBI新生銀行には長期固定金利タイプの一つとしてステップダウン金利タイプというものもあります。
借り入れから10年間は借入時の金利、10年後から一定期間ごとに金利が下がるという住宅ローンです。金利の推移は表のようになっています。
1~10年目 | スタート金利 |
---|---|
11~15年目 | スタート金利×90% |
16~20年目 | スタート金利×80% |
21~25年目 | スタート金利×70% |
26~30年目 | スタート金利×60% |
31~35年目 | スタート金利×50% |
なお、スタート時の金利は完済まで25年(21年以上25年以内)のもので年1.10%、30年(26年以上30年以内)で年1.20%です(2020年2月現在金利)。将来の金利の動向が読めなくて不安な人、数年後から教育費などの出費が始まるため、毎月の返済額を減らしていきたいと考えている人に向いている金利タイプです。
長期固定金利にしてもいいのか迷ったら、まず相談!
住宅ローンの長期固定金利には、メリットデメリットどちらもあります。どの金利タイプにしていいのか迷った場合、まずは金融機関のサイトで提供している返済額シミュレーションを活用してみましょう。総返済額や月々の返済額が確認できます。また、金融機関で相談をして決めたいときは、住宅ローン専用窓口があるところがおすすめです。
最近は、平日仕事が忙しい人のために、休日相談やテレビ電話相談を受け付けている金融機関もあります。相談のしやすいところを探してみましょう。
- 本稿の内容は2020年2月3日時点の情報に基づきます。
- 2級FP技能士
- 証券外務員第一種
株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。
本稿は、執筆者が制作したもので、SBI新生銀行が特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。
- 本資料は情報提供を目的としたものであり、SBI新生銀行の投資方針や相場観等を示唆するものではありません。
- 金融商品取引を検討される場合には、別途当該金融商品の資料を良くお読みいただき、充分にご理解されたうえで、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。
- 上記資料は執筆者が各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性をSBI新生銀行が保証するものではありません。
当行では具体的な税額の計算、および、税務申告書類作成にかかる相談業務はおこなっておりません。個別の取り扱いについては、税理士等の専門家、または所轄の税務署にご確認ください。
新着記事
閲覧が多い記事
おすすめ記事
今すぐお申し込み
マイページへ登録済みの方は
こちら
お問い合わせ
ビデオ通話などでの相談をご希望なら
住宅ローン相談住宅ローン
パワースマート住宅ローンについて
- 借入期間は5年以上35年以内(1年単位)、借入金額は500万円以上3億円以下(10万円単位)です。
- 変動金利(半年型)、当初固定金利をご選択された方は、当初借入金利適用期間終了後、変動金利(半年型)が自動適用となります。
- 変動金利(半年型)、当初固定金利を利用されている方は、金利変更時に当初固定金利をご選択いただくことも可能です。ご選択にあたっては、手数料5,500円(消費税込み)がかかります。
- 各金利タイプは、金利情勢等により、やむを得ずお取り扱いを中止する場合もございます。
- SBI新生銀行ウェブサイトにて、借入金額や借入期間に応じた毎月の返済額を試算できます。
- 事務手数料は、借入金額に対して2.2%(消費税込み)を乗じた金額となります。それ以外に抵当権設定登録免許税、印紙税*、司法書士報酬、火災保険料等がかかります。*電子契約サービスをご利用の場合、印紙税は不要ですが、別途電子契約利用手数料5,500円(消費税込み)がかかります。
- ご融資の対象物件となる土地、建物に、当行を第一順位の抵当権者とする抵当権の設定登記をしていただきます。
- パワーコール<住宅ローン専用>、SBI新生銀行ウェブサイトにて商品説明書をご用意しています。
- 当行の住宅ローンを既にご利用中のお客さまにつきましては、当行で借り換えをすることはできません。
- 住宅ローンのご融資には当行所定の審査がございます。審査結果によっては、当初借入金利に年0.10%~年0.15%上乗せになる場合がございます。ご希望に沿えない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
[2024年11月1日現在]