賃貸から住宅購入を考えたら!住宅取得のメリット・デメリットとは?
今、賃貸住宅に住んでいる人の中には「いつかは自分の家を購入したい」と考えている人もいることでしょう。住宅購入に向いているタイミングというものはあるのでしょうか。かかるお金のことやメリット・デメリットとあわせて確認していきます。
賃貸から購入を考えるタイミングについて
国土交通省の「平成30年度 住宅市場動向調査」によると、注文住宅・戸建て分譲住宅・マンション・中古住宅問わず、購入者の最も多い年代は30代でした。また、1世帯当たりの平均居住人数は注文住宅、戸建て分譲住宅で3.4人、分譲マンションで3人です。
この結果から、住宅を購入するのは「結婚して子どもがいる世帯」が多い傾向にあることが読み取れます。30代であれば、定年退職までの期間も30年程度あります。そのため、長期間の住宅ローンも組みやすいのではないでしょうか。
賃貸から購入にすることでかかるお金はどう変わる?
住宅を購入すると、賃貸の時にはかからなかったお金を支払わないといけません。住宅購入後に、どのようなお金が必要になるかをチェックしましょう。
- 固定資産税
不動産所有者が支払う税金です。毎年1月1日時点の所有者に課せられます。 - 管理費・修繕積立金
マンション所有者が毎月支払います。物件によって金額が違いますので、購入時はよく確認しましょう。 -
住宅ローン返済金
住宅を購入する際は、多くの人が住宅ローンを利用するのが一般的です。住宅ローンを契約した後は、毎月(人によってはボーナス払いも)返済を行います。契約期間は、最長35年程度です。
ご紹介した中でも、特に「住宅ローン返済」の負担が一番大きいといえるでしょう。住宅ローンは、収入などの審査があり、借入可能額が決定します。「毎月どの程度なら返済を続けられるか」など、自分の返済能力も考慮しながら借入額を決めることが大切です。
賃貸から購入にすることのメリット
住宅を購入するメリットには、次のようなものがあります。
- 住宅ローン控除を利用できる場合がある
-
住宅ローンが終わったら住居費が少なく済む
賃貸と違い家賃はかかりません。住宅ローン終了後は住居費の負担額も大きく減るでしょう。ただし、修繕にある程度費用が掛かることは考慮しておきましょう。 - 自分の資産になる
賃貸と違い最終的には自分の資産になります。後に売却してまとまったお金を受け取ることも可能です。 - 団体信用生命保険に加入のため、万が一の際は保険金で住宅ローンの残債の返済となるため、遺された家族の住まいの心配がなくなります。
購入のデメリットもチェックしておこう!
メリットが多い住宅購入ですが、デメリットについても確認しておきましょう。
- 転勤などがあった場合、身動きがとりにくい
住宅ローン支払い中であれば、自己判断で賃貸に出すことができません。金融機関への相談が必要となります。 -
家族構成の変化に柔軟に対応できない
親子で住む家を購入した場合、子どもが独立したら、その分部屋が余ることになります。持ち家は、賃貸に比べ気軽に住み替えができないため、広すぎる家に住み続けることになるかもしれません。
住宅購入には、多くのお金がかかります。メリットやデメリットを把握して、購入を決めるようにしましょう。
- 本稿の内容は2020年4月2日時点の情報に基づきます。
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[2024年11月1日現在]