印鑑登録証明書とは?住宅ローン関連の手続きで必要になる機会を解説
住宅ローン関連の手続きの中で、「印鑑登録証明書」の提出を求められることがあります。印鑑登録証明書とはどのような書類なのでしょうか。今回は印鑑登録証明書について、そして住宅ローン契約内のどの場面で必要になるかを詳しく解説します。
印鑑登録証明書とは?
印鑑登録証明書とは、一般的に住宅ローン契約や不動産取引、車の購入など、高額のお金が動く契約の際に求められることの多い公的書類です。印鑑登録証明書を取得するためには、あらかじめ居住している市区町村に印鑑を登録することが必要になります。登録された印鑑が「実印」です。登録できる印鑑には主に以下のように条件がありますので気を付けてください。(自治体によって若干の違いがあります)
- 1辺が8㎜以上、25㎜以内
- ゴム印のように変形しやすい材質は不可
- 住民票に記載されている氏名を文字で表しているもの(フルネーム・名字のみ・名前のみ、いずれも登録可能)
- 白抜きのものは不可
印鑑登録申請の際は、印鑑以外に本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)も持参が必要です。登録ができたら、住所・氏名・生年月日・登録印の印影が載った「印鑑登録証」が発行されます。印鑑登録証明書の発行を依頼する際は、印鑑登録をした自治体の窓口に印鑑登録証を持参してください。実印を持参する必要はありません。1通あたり手数料が300円程度かかります(自治体によって違います)。
住宅取得で印鑑登録証明書が必要になる時
住宅取得で実印や印鑑登録証明書が必要になる場面について確認していきましょう。まず、不動産会社のやりとりの中で必要になります。購入する物件が決まると、売買契約を結ばないといけません。この際の売買契約書や重要事項説明書へ実印を押印します。
住宅取得を考えるのならば、印鑑登録は早めに済ませておくことをおすすめします。
住宅ローン契約でも印鑑登録証明書は必要?
不動産会社とのやりとりの時だけでなく、金融機関との住宅ローン契約時も実印や印鑑登録証明書が必要です。契約をする際には、申込人と担保提供者(いる場合)の「印鑑登録証明書」を提出しないといけません。ただし、契約と登記をどの住所で行うかも重要です。契約も登記も現在の住所で行うならば現住所のもの2通準備しておきましょう。
これら2通は契約と登記で使用します。契約は、現在の住所、登記は新住所で行う場合は契約用に現住所のものを1通、金融機関提出用と登記用に新住所のものを2通準備してください。なお、収入合算者がいる場合は現住所の印鑑登録証明書を1通準備してください。(契約時に提出する印鑑登録証明書の通数などは、金融機関によって違いがありますので、契約時に確認しておくと安心です。)
借り換え時も印鑑登録証明書はいるの?
住宅ローンの借り換え時にも印鑑登録証明書が必要です。住宅ローン契約時と同様、発行から1ヵ月以内の現住所の印鑑登録証明書を2通、収入合算者は1通用意してください。住宅ローン契約で使う印鑑登録証明書は、金融機関によって異なりますが発行から1ヵ月~3ヵ月以内など期限が決まっています。事前にまとめて取得することができませんので、必要になるタイミングをよく確認してから取得しましょう。(契約時に提出する印鑑登録証明書の通数などは、金融機関によって違いがありますので、契約時に確認しておくと安心です。)
- 本稿の内容は2020年2月3日時点の情報に基づきます。
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[2024年11月1日現在]