2024年10月31日(木)申込分をもって事務手数料 定額型および安心パックシリーズの取り扱いは終了しました。
住宅ローンは借り換えのタイミングが大事!?借り換え時の注意点も詳しく解説!
更新日:2024年7月
「借り換えをして今より住宅ローンの借り入れ条件を有利にしたい」という人は多いと思います。住宅ローンは、借り換えをすることで「毎月の返済額や総支払額の軽減」「変動金利から固定金利に変更することによる金利上昇リスクの軽減」「団体信用生命保険の保障充実化」などのメリットが得られる可能性があります。ただ、デメリットや注意点があることも事実です。
この記事では、住宅ローンの借り換えによって得られるメリットと、デメリットや注意点について解説します。
目次
住宅ローンの借り換えをする理由とは?
住宅金融支援機構が公表している「2022年度 住宅ローン借り換えの実態調査」を基に、金利タイプ別の借り換え理由をグラフ化しました。
まず、変動型を示す青いグラフにご注目ください。1番上の「金利が低くなるから」を選択している方が多いことがわかります。変動金利は、相対的に固定金利よりも利率が低い傾向があるため、金利を下げる目的で変動金利を選択する方は多いようです。
その下の「返済額が少なくなるから」は、変動型、固定金利選択型、全期間固定型 の3つのタイプで選択する方が多くなっています。このことから、 借り換えの選択肢は、必ずしも金利が低い変動金利だけではなく「変動金利から固定金利」または「固定金利から固定金利」 という借り換えも成立していることがわかります。
さらにその下の「今後の金利上昇や毎月の返済額増加が不安になったから」は、 固定金利選択型及び全期間固定型の利用者が多く選んでいます。このことから、金利の先行きに対する不安を持っている変動金利の利用者が、固定金利に借り換える動きがあることがわかります。
なお、上記のデータは2022年度の調査のものであり、本記事執筆時点(2024年7月)の足元の住宅ローン利用者の心理とは乖離が生じている可能性があります。なぜなら、2024年3月19日の金融政策決定会合で、日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」と「マイナス金利政策」を解除したことで、2022年度よりも金利が上昇してきているからです。
金利が低下傾向の時期は、借入金利を下げることで金融機関へ支払う利息を減らすことが、多くの方にとっての借り換えの目的でした。しかし、金利上昇局面では、固定金利の安心感を得ることを目的として、変動金利から固定金利に借り換えをする方が増加する可能性があります。
住宅ローン借り換えの注意点について
「より金利の低い住宅ローンに変更するため」「金利の上昇リスクを抑えるため」いずれの理由であっても、住宅ローン借り換えの意思決定をする際には、下記の注意点を把握しておく必要があります。
【借り換えの注意点】
- 住宅ローンの借入審査が必要である
- 自分の契約している住宅ローンの確認をしっかり行う必要がある
1点目の注意点は、住宅ローンの借り換えには、新規借り入れの時と同様の審査が必要だということです。後述の「借り換えができないパターンについて」の箇所で解説しますが、審査に通らないケースはあります。借り換えは、「申込→審査→契約→実行」の流れが完了するまでは油断できません。
2点目の注意点は、自身の住宅ローンの確認をしっかり行うことです。例えば、SBI新生銀行では、定期的に金利が下がっていく「ステップダウン金利」の住宅ローンがあります。
このような好条件を見落として、目先の金利だけで借り換えの判断をすることのないようにしましょう。
借り換えのメリット
借り換えのメリットは借入金利を低くして支払利息負担を軽減できることに加えて、団体信用生命保険(団信)をより良い条件に見直しできる点が挙げられます。
住宅ローン市場は金融機関同士の顧客の争奪戦になっており、団信の商品性は日々強化されています。住宅ローンの借り換えは最新の商品性を備えた住宅ローンに乗り換えることで、団信の商品性が最新化されることもメリットの1つです。
固定金利から変動金利への借り換え
例えば、固定金利で住宅ローンを借りている方は、変動金利に借り換えることで借入金利を大きく引き下げられる可能性があります。一般的に変動金利の方が固定金利よりも金利が低いからです。
ただ、変動金利への借り換えによって、金利変動リスクが生じてしまうことには注意が必要です。もし、変動金利が上がり続けた場合には、変動金利への借り換えは失敗だったということになりかねません。
なお、「わざわざ他の金融機関の住宅ローンに借り換えをしなくても、同じ金融機関内で金利プランの変更をすれば良いのでは?」と思う人がいるかもしれません。しかし、金融機関によっては、固定金利適用期間中は変動金利に変更できない場合があります。
また、当初固定金利の当初固定期間が終了したタイミングで変動金利に変更する場合は、新規で借りる方と比較して借入金利の引き下げ幅が小さくなってしまい、変動金利の中でも高めの金利になってしまうことが多いです。
借り換えの場合、借り入れ中の住宅ローンを全額繰上返済するため、固定金利適用期間中のような金利の変更ができない時でも実行することができます。また、全期間の金利を大幅に引き下げている新規顧客用の変動金利プランを選択できるため、同じ金融機関内で金利プランを変更するよりも有利な条件を選択できる可能性があります。
変動金利から固定金利への変更
変動金利で借りていた方で、今後の金利上昇に不安がある方は、固定金利のプランに借り換えることで金利を一定期間固定できます。こちらの変更については、それまで借りていた金融機関で変動金利を固定金利に変更できる場合はあります。しかし、その場合は、比較的利率が低い新規で借り入れた際の当初固定金利を選択することはできないのが一般的です。新規で借りるよりも、同じ金融機関内で金利タイプを変更する方が、不利な金利になってしまう可能性が高いという点を認識しておく必要があります。借り換えの場合は新規で借り入れた際の当初固定金利の利率を選択することができるため、同じ金融機関内で金利タイプを変更するよりも、有利な金利タイプを選択できる可能性があります。
団体信用生命保険(団信)を見直しできる
団信は、債務者に万が一のことがあった場合に保険金で残債を返済することができる保険です。民間の金融機関の住宅ローンには、団信への加入が必須になっているケースがほとんどです。 これまで、団信の保障内容が死亡と高度障害だけだった方は、借り換え時に「ガン団信」や「介護保障付きの団信」などの付加価値の高い団信を選べる可能性があります。ガン団信とは、ガンと診断されると残債分の保険金が支払われる保険です。死亡や高度障害の保障ももちろん付いています。 介護保障付きの団信は、所定の介護状態になった際に、残債分の保険金が支払われる保険です。脳梗塞や交通事故などで後遺症が残り、介護状態になった際に助けになる可能性があります。最近の団信は、このような守備範囲を広げた商品が見受けられるため、団信を強化する目的で借り換えを検討する人もいます。
借り換え先の住宅ローンの選び方
借り換え先の住宅ローンを選ぶ際には、主に事務手数料、借入金利、団信の3点をチェックする必要があります。
事務手数料には2つの種類がある
事務手数料には、定率型と定額型があります。定率型は例えば「借入金額の2.2%(税込)」のように、借入金額に一定の料率を乗じることで事務手数料が決まる方式です。例えば、5,000万円の借り入れならば事務手数料は110万円になり、1億円の借り入れならば220万円ということになります。借入金額が高額になるほど事務手数料は高くなります。
定額型は、借入金額に関係なく一律で事務手数料が決まっている方式です。例えば、事務手数料は一律で「55,000円(税込)」など具体的な金額を定めている金融機関もあります。借入金額が高額な方は、定額型に魅力を感じると思います。同じ金融機関内で定率型と定額型の両方の住宅ローンがある場合で、定率型の金利が低い場合は、金利を取るか事務手数料を取るか、悩むと思います。その場合は、住宅ローンシミュレーションを使用し、どちらのプランが有利になるのかを確認しましょう。一般的に、返済期間が短い場合は事務手数料が定額型で金利が高いタイプがトータルコストでは有利になり、35年などのように返済期間が長い場合は事務手数料が定率型で金利が低いタイプがトータルコストでは有利になる傾向があります。
借入金利と団信を確認する
借入金利は利率が低いタイプを選んだ方が有利であることはいうまでもありません。借入金利が高いほど、利息の支払い額は大きくなるからです。団信については、自身がどのようなことに不安があるのかを考え、その不安を軽減できる商品を選ぶとよいでしょう。ただし、先述したガン団信などの場合は、金利の上乗せが必要になる場合があります。上昇する支払い額と保障の価値を吟味することが大切です。
<借り換え先の住宅ローンを選ぶ際のポイントと注意点>
項目 | 種類 | 商品性 | 注意点 |
---|---|---|---|
事務手数料 | 定率型 | 借入金額×手数料率で計算する | 借入金額に応じて手数料が上がる |
定額型 | 一律の事務手数料 | 定率型より借入金利が高いことがある | |
金利 | 変動金利 | 比較的金利は低いが変動する | 金利が上がることがある |
固定金利 | 比較的金利は高いが変動しない | 一般的に変動金利より金利が高い | |
団信 | 通常の団信 | 死亡、高度障害状態を保障 | 病気発症時や高度障害に該当しない場合は保障の対象外 |
ガン団信、介護保障付きの団信など | ガン診断時や要介護状態などで保険金が受け取れる | 金利の上乗せが必要な場合がある |
筆者作成
同じ金融機関で借り換えは可能なのか?
現在自分が住宅ローンを借りている金融機関で、新しい住宅ローンを契約する形での借り換えができれば、他行に借り換えるよりも手続きが楽なのではないか、と考える方がいると思います。しかし、同じ金融機関内での借り換えは原則としてできませんので注意してください。例外として、「同じ金融機関でも、代理店として扱っているフラット35へ借り換える」というように、異なる住宅ローンへの借り換えはできる場合もあります。基本的に同じ金融機関内での借り換えはできませんので、借り換えを検討する際は、現在の借り入れをしている金融機関とは別の金融機関を探すようにしましょう。
借り換えのデメリットとは
せっかく住宅ローンの借り換えをするならば、失敗はしたくないものです。借り換えを決める前に、住宅ローンの借り換え時のデメリットについても知っておきましょう。
借り換えに関する費用が必要
一般的に、借り換え時は借り換え先の金融機関に支払う事務手数料や保証料が新たに必要です。また、登記関連費用などもかかります。それらの諸費用も総合的に考慮しながら借り換えを検討することが大切です。
金融機関によっては、住宅ローンシミュレーションの計算結果に、借入時の諸費用が表示されます。表示されている諸費用が借り換え時にかかるということです。たとえば、SBI新生銀行の住宅ローンシミュレーションで、3,000万円分の借り換えを試算してみたところ、下記のような諸費用の表示がされました。
保証料 | 0円 |
---|---|
団体信用生命保険 | 0円 |
事務手数料 | 660,000円 |
登記関連費用 | 220,000円 |
印紙税 | 20,000円 |
諸費用合計 | 900,000円 |
SBI新生銀行では原則保証会社の利用が不要のため、上記のように保証料はかかりません。ただし、審査結果によっては保証会社の利用が必要になる場合があります。また、死亡・高度障害を保障する団体信用生命保険や所定の介護状態を保障する団体信用生命保険の保険料はSBI新生銀行ではかかりません。さらに、住宅ローンの手続きが電子的な手続きのみで完了する場合は、印紙税もかかりません。なお、元々借りていた金融機関では、繰上返済時に手数料がかかる場合があります。
金利変動リスクが生じることがある
借り換えをする人の多くは、金利を下げることを目的としています。「当初は金利上昇リスクを避けるために固定金利を選択したが、一向に金利が上がらないので、金利の低い変動金利に借り換える」という人が少なくありません。
このような借り換えは、瞬間的には毎月の返済額が下がります。ただし、借り換えをした後に、金利が上がってしまったら、状況がむしろ悪くなってしまう可能性があることは理解しておく必要があります。
住宅ローン控除対象外になる可能性がある
住宅ローン控除の対象となっている住宅ローンを借り換える場合は、借り換え後の住宅ローンの完済までの期間に注意しましょう。なぜなら、借り換え時に完済までの期間が短くなり、完済までの期間が10年未満になった場合、住宅ローン控除の対象から外れてしまうからです。
借り換えの成功例・失敗例
借り換えの成功例は、事務手数料や借り換え時の諸費用負担を超える総支払額の軽減メリットがあり、団信の保障内容が強化された状態です。一方、借り換えの失敗例として考えられるのは、金利差だけに注目して借り換えをしたものの、諸費用を含めるとほとんどメリットがないケースです。また、借り換えによってガン団信から一般団信に変わってしまっていることに気づかないで手続きを進めてしまい、保障内容が不十分になってしまうなどの失敗もあります。金利以外の部分についてデメリットがないか、確認をすることが大切です。
借り換えができないパターンについて
住宅ローンの借り換えは、必ずできるとは限りません。金融機関に断られてしまう場合があります。借り換えができない主な理由として以下のものが挙げられます。
【借り換えができない主な理由】
- 健康状態に問題がある
- 収入が減少した
- 不安定な職業になった
- 信用情報機関に延滞情報等が掲載された
1点目として、健康状態に問題がある方は借り換えができない可能性があります。借り換え時には、改めて団信に申し込むことが必要だからです。一般的に、住宅ローンの借り入れでは団信への加入が必須となっているケースが多く、借り換え時に告知書で引っかかるような健康状態の場合、審査に通らず借り換えができないことがあります。
2点目として、収入が減少すると借り換えの審査に通らない場合があります。借り換え時の審査でも、返済比率(年収に占める年間返済額の割合)はチェックされます。例えば、住宅金融支援機構のフラット35の場合、返済比率の目安は年収の30~35%程度です。借り換え希望額によっても異なりますが、収入が減っていると、返済比率をクリアできず借り換えができない場合があります。
3点目は職業が不安定とみなされる場合です。起業をして、個人事業主または経営者になると、一般的には会社員や公務員に比べて職業の安定性が低いとみなされます。転職したばかりなどで勤務先の勤続年数が短すぎると、安定した収入があるとみなされず、審査に影響がでる可能性もあります。
4点目は、信用情報機関への延滞情報等の掲載です。住宅ローンに限らず、借り入れの返済の延滞が続いてしまうと、その事実が信用情報機関に掲載されてしまう場合があります。信用情報機関に延滞情報の掲載があると、審査に通過できず借り換えができない可能性が高くなります。
住宅ローンのローン残高や残年数を考慮して借り換えをしよう
借り換え時は、金利の差や手数料などの費用に加えてローン残高と残年数も確認しないといけません。なぜなら、残高や残年数によっては借り換えをしてもそれほど有利にならない場合があるからです。以下の3点を満たしていると、一般的に借り換えメリットがあるといわれています。
【借り換えメリットの有無を判断するための3つの基準】
- ローン残高が1,000万円以上か
- 残りの返済期間が10年以上か
- 金利差が1%以上か
この3点の中で最もハードルが高いのが金利差1%以上だと思います。なぜなら、日本の住宅ローン金利は、かなり低い水準にあり、1%を引くとほとんど金利が残らないような金利で借りている人が多いからです。
実際には、上記3つすべてを満たしている必要はなく、ローン残高が多く、残りの返済期間が長ければ、金利差が1%以上もなくても借り換えによるメリットを得られる場合があります。下記に、借入残高3,000万円、残りの返済期間30年、金利は年1.0%のローンから年0.42%のローンに借り換えるプランでどれほどのメリットがあるのかを試算しました。
借り換え前 | 借り換え後 | |
---|---|---|
金利 | 年1.0% | 年0.42% |
返済期間 | 30年 | 30年 |
借り換えるローン残高 | 3,000万円 | 3,000万円 |
毎月返済額 | 96,491円 | 88,708円 |
総返済額 | 34,771,274円 | 31,946,871円 |
諸費用※ | - | 880,000円 |
借り換えメリット | 1,944,403円 |
- 諸費用は3,000万円×2.2%と登記関連費用22万円を合計したもの
この表から、必ずしも借り換え前後の金利差が1%なくても、借り換えのメリットを得られる可能性があることがわかります。
借り換え時に借入期間を延ばせる金融機関もある
一般的に、借り換え後の返済期間は、借り換え前の返済期間以下とされています。しかし、SBI新生銀行のように借り換えの際に元々の返済期間よりも長い期間の返済期間を選べる金融機関があります。毎月の返済額は、返済期間を長くするほど下がります。例えば、先述の表と同じ借り換えをした際に、返済期間を30年から35年に延ばすと、毎月の返済額は、88,708円ではなく76,819円になります。
借り換え前 | 借り換え後 | |
---|---|---|
金利 | 年1.0% | 年0.42% |
返済期間 | 30年 | 35年 |
借り換えるローン残高 | 3,000万円 | 3,000万円 |
毎月返済額 | 96,491円 | 76,819円 |
総返済額 | 34,771,274円 | 32,275,564円 |
諸費用※ | - | 880,000円 |
借り換えメリット | 1,615,710円 |
- 諸費用は3,000万円×2.2%と登記関連費用22万円を合計したもの
ただし、返済期間が長くなるほど、金融機関への利息の支払い期間が長くなるので、総支払額は大きくなる傾向があることに注意が必要です。先述の例では、返済期間が同じ30年の借り換えであれば、総支払額は約194万円減少していましたが、返済期間を35年に延ばすと、総支払額の減少額は約161万円に下がっています。
気になったら「借り換えメリットシミュレーション」でチェック!
「結局のところ、自分の住宅ローンは、より有利なローンに借り換えできるのかどうかを知りたい」という人は、金融機関のウェブサイトに備え付けられている「借り換えメリットシミュレーション」を使ってみましょう。入力する項目は、主に以下の通りです。
- 借入金額
- 借入年数
- 金利設定
- ボーナス返済の有無
これらを入力すると、次の内容が分かります。
- 総返済額(借入希望金額+利息)
- 毎月の返済額
- 借り換えのメリット
- 諸費用
これらの情報があれば、わざわざ店頭に相談に行かなくても自宅で十分に借り換えメリットを試算してみることができます。
SBI新生銀行の「借り換えメリットシミュレーション」についてはこちらからご確認ください。
住宅ローン借り換えに関する疑問について
ここで借り換えに関するよくある質問について解説します。
住宅ローンの借り換えができる条件について知りたい
住宅ローンの借り換えができる条件は、借り換え先の金融機関に委ねられています。借り換えは、現在借り入れ中の金融機関に対しては、全額繰上返済をすることを意味します。返済を前倒しにすることを断られることは原則ありません。
このことから、借り換えができるかどうかは、借り換え先の金融機関の条件を満たせるかどうかにかかっているということがいえます。
例えばSBI新生銀行では、住宅ローンを利用できる方の条件を下記のように定めています。
【SBI新生銀行の住宅ローンにお申し込みいただける方】
- 同行の総合口座パワーフレックスを開設していること、または、お申し込みと同時に開設されること
- 申し込み時の年齢が20歳以上65歳以下、かつ完済時年齢が80歳未満であること(商品によっては年齢条件は異なります)
- 選択される団体信用生命保険に加入できること
- 前年度税込年収300万円以上であること
- 自営業の場合は業歴2年以上、かつ経費控除後の所得が2年平均で300万円以上であること
- 日本国籍がある、または日本の永住権があること(ない場合でも一定の要件を満たせばお申し込み可能です)
- その他の同行所定の資格・要件を満たしていること
何回まで借り換えできる?
借り換えは、上述に記載のとおり、新しくローンを組む金融機関の審査が通るのであれば、何度でも行うことができます。 ただ、借り換えには事務手数料と登記関連費用が発生するため、頻繁に行うと経済的にデメリットになる可能性があります。
借り換えにはどのくらいの期間がかかる?
借り換えにかかる所要期間の目安は約1.5ヵ月~2ヵ月程度です。次の項で解説のとおり、住宅ローンの借り換えは、借り換え先の金融機関での手続きと、現在借りている金融機関での手続きの両方を並行して進める必要があります。実際に、借り換えを進める際に慌てないようにするために、後述のSBI新生銀行のケースをご参考にしてください。
借り換え手続きに進む
ここでは具体的な借り換え手続きの例をお伝えします。
たとえば、SBI新生銀行のケースでは、住宅ローンの借り換えの流れは以下のとおりになります。
【住宅ローンの借り換え手続き:SBI新生銀行の例】
借り換えの申し込み
ウェブ上、もしくは郵送で借り換え申し込みができます。お急ぎの場合は、ウェブ申し込みを選びましょう。郵送の場合は、サイトから申込書をダウンロードしてください。
必要書類提出
約5営業日を目安にSBI新生銀行から審査に必要な書類の案内があります。
郵送の場合は、返信用封筒で提出、ウェブの場合は「住宅ローン マイページ」からアップロードで送ります。
審査結果の案内
審査結果が郵送または電話で通知されます。
現在借入中の住宅ローン完済の連絡
現在契約している住宅ローンの完済の連絡をします。完済日は、SBI新生銀行へ借り換えの申し込みをした日から4~5週間後に設定してください。完済日当日には、抵当権抹消書類が必要となるため、借り換え前の金融機関から書類を受け取れるよう手配しておくことが重要です。
契約内容の確定
電話でSBI新生銀行担当者と契約内容(借入金額・借入期間・金利など)の打ち合わせを行い、確定します。
契約
電子契約、もしくは書面で契約手続きを行います。
融資実行
融資が実行され、借り換え前の住宅ローンを完済。以降、SBI新生銀行への住宅ローン返済が始まります。
借り換えは収入が安定しているうちに検討する
借り換えは生活に余裕があるうちに進めるのが得策です。収入が減少してからだと、審査に通りにくくなる可能性があるからです。
2020年に見られた新型コロナウイルスの感染拡大によって世界的な混乱が起きたように、景気は急に悪くなることがあります。借り換えを思い立った方は、まずは住宅ローンシミュレーションを利用し経済的メリットの有無を見てみましょう。SBI新生銀行であれば、オンライン相談も行っていますので、不安なことは相談してみることをおすすめします。
記事のおさらい
住宅ローン借り換えをした方が良いパターンとは?
住宅ローンの借り換え時に、ローン残高と残年数をチェックしましょう。一般的に下記のいずれかに該当する場合、借り換えでメリットが得られる可能性があります。
- 「ローン残高が1,000万円以上」
- 「残年数10年以上」
- 「金利差1%以上」
借り換えをする理由
- (借り換えにより)金利が低くなるから
- (借り換えにより)返済額が少なくなるから
- 今後の金利上昇や毎月の返済額増加が不安になったから
- (借り換え前の)適用金利が上昇し、返済額が増加するから
- CFP(R)
- 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。
本稿は、執筆者が制作したもので、SBI新生銀行が特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。
- 本資料は情報提供を目的としたものであり、SBI新生銀行の投資方針や相場観等を示唆するものではありません。
- 金融商品取引を検討される場合には、別途当該金融商品の資料を良くお読みいただき、充分にご理解されたうえで、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。
- 上記資料は執筆者が各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性をSBI新生銀行が保証するものではありません。
当行では具体的な税額の計算、および、税務申告書類作成にかかる相談業務はおこなっておりません。個別の取り扱いについては、税理士等の専門家、または所轄の税務署にご確認ください。
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- 借入期間は5年以上35年以内(1年単位)、借入金額は500万円以上3億円以下(10万円単位)です。
- 変動金利(半年型)、当初固定金利をご選択された方は、当初借入金利適用期間終了後、変動金利(半年型)が自動適用となります。
- 変動金利(半年型)、当初固定金利を利用されている方は、金利変更時に当初固定金利をご選択いただくことも可能です。ご選択にあたっては、手数料5,500円(消費税込み)がかかります。
- 各金利タイプは、金利情勢等により、やむを得ずお取り扱いを中止する場合もございます。
- SBI新生銀行ウェブサイトにて、借入金額や借入期間に応じた毎月の返済額を試算できます。
- 事務手数料は、借入金額に対して2.2%(消費税込み)を乗じた金額となります。それ以外に抵当権設定登録免許税、印紙税*、司法書士報酬、火災保険料等がかかります。*電子契約サービスをご利用の場合、印紙税は不要ですが、別途電子契約利用手数料5,500円(消費税込み)がかかります。
- ご融資の対象物件となる土地、建物に、当行を第一順位の抵当権者とする抵当権の設定登記をしていただきます。
- パワーコール<住宅ローン専用>、SBI新生銀行ウェブサイトにて商品説明書をご用意しています。
- 当行の住宅ローンを既にご利用中のお客さまにつきましては、当行で借り換えをすることはできません。
- 住宅ローンのご融資には当行所定の審査がございます。審査結果によっては、当初借入金利に年0.10%~年0.15%上乗せになる場合がございます。ご希望に沿えない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
[2024年11月1日現在]