気になる老後の生活設計は?住宅を活かす方法を考えてみよう
現役世代の人から、「定年後の生活が心配」という話を聞くことがあります。具体的には、「年金受給開始年齢の引き上げの動きが出ている」「年金を受け取ることになっても予想以上に少なくなりそう」といった報道を見聞きして不安になっている人が多いかもしれません。
では、老後の生活でお金が足りなくなりそうな場合は、どうすればいいのでしょうか。この記事では、保有する住宅を活かしてお金を作る方法について考えていきます。
老後の生活についてどう考える?
2019年に生命保険文化センターが発表した「生活保障に関する調査」によると、「老後の生活に不安を持つ」と回答した人は84.4%もいたそうです。不安内容の第1位は「公的年金だけでは不十分」というものでした。公的年金制度や、老後にかかるお金について不安を抱えている人が、どれだけ多いのかがよくわかる結果といえるでしょう。
これらの不安を払しょくするためには、公的年金以外に老後のお金を作る方法を知っておくことが必要です。
老後の経済的な不安を住宅で解消する手段とは?
公的年金に不安を持っている場合、預金や資産運用で老後資金を作っていくことがまず頭に浮かびます。しかし、もし持ち家がある場合は、そのまま住みながらお金を調達することができる「リバースモーゲージを利用する」という方法もあります。
リバースモーゲージとは、自宅を担保にして金融機関から融資を受けるというものです。融資されたお金は、一括もしくは年金形式で受け取ります。
リバースモーゲージには、以下のようなさまざまなメリットがあります。一部ご紹介しましょう。
- 自宅に住み続けながら老後資金の融資を受けられる
- 毎月の返済は原則利息のみ。元金部分は契約者の死亡後に自宅を売却し一括返済
- 契約により詳細条件は異なります
最大の特徴は、「毎月の支払いは利息のみ」という点でしょう。つまり普通のローンのように、借りたお金を返済し続ける必要はないということになります。老後に収入が減っていく段階で、多額の返済に追われることなく住み続けられるのは大きなメリットです。
リバースモーゲージにもデメリットがある!
非常に便利に見えるリバースモーゲージですが、デメリットもあるため、主なものをしっかりと押さえておきましょう。
- 契約者の死後に原則として自宅が売却されるため、遺族に不動産(財産)を残せない。
- 毎月の返済は利息のみのため、長生きしたら総支払額が増えていく
- マンションはでは利用できないことがある。また所在地によっては利用できない場合がある
- ある程度の年齢にならないと契約できない
- 契約が配偶者に引き継げない場合、契約者が亡くなると配偶者は自宅を明け渡さないといけない
- 契約により詳細条件は異なります
また、契約者が亡くなった後の配偶者の住まいについても十分に確認しないといけません。配偶者が年齢・年収などの条件を満たせず契約を引き継げない場合、自宅を売却するために退居を求められます。
リバースモーゲージ以外の老後資金調達方法
リバースモーゲージのメリットとデメリットを見比べて、利用しないことを決める人もいるでしょう。その場合の老後資金調達方法についてもご紹介します。
家を売る
シンプルですが「自宅を売却して資金を調達する」という方法です。ただ、住む家がなくなるため、新しい家を購入・賃借する資金についても考慮しておかないといけません。
公的年金や預金、運用だけでなく、老後資金を準備する方法はいくつもあります。自分たちに合った方法を検討しながら、準備方法を探してみてください。
- また本稿の内容は2020年8月31日時点の情報に基づきます。
- 2級FP技能士
- 証券外務員第一種
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[2024年11月1日現在]