住宅ローンの金利は10年後にどう変わる?予想と対応を紹介
2020年現在、ローン金利が非常に低いため、住宅購入のチャンスだと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、住宅ローンは数十年にわたり返済が続きます。その間、当初の予想よりも金利が変動し、返済額も大きく変わるかもしれません。住宅ローン金利は、今後どうなるでしょうか。また、変動した場合の対応についても考えてみましょう。
住宅ローン金利 どうやって決まっている?
住宅ローンの変動金利は、銀行が大手企業に1年以内の期限でお金を貸し出す際の金利である「短期プライムレート」に連動、固定金利は「新発10年国債利回り」に連動していることが一般的です。ただし、金融機関によっては変動金利、固定金利どちらも上記の金利に連動しない場合もあります。独自で住宅ローン金利を決定している金融機関もあるのです。
今は超低金利時代!住宅ローン金利の推移をチェック!
現在の住宅ローン金利は非常に低い水準ですが、ここ数年間どのように推移してきたのでしょうか。たとえばSBI新生銀行の場合では2018年1月~2020年1月の2年間で以下のように推移しています。
年月 | 変動金利(半年型) | 固定金利(35年固定) |
---|---|---|
2018年1月 | 0.65% | 1.70% |
2019年1月 | 0.65% | 1.90% |
2020年1月 | 0.65% | 1.30% |
若干の上下はありましたが、2020年1月時点で住宅ローン金利は変動金利は横ばい、固定金利は低下傾向なことが理解できるのではないでしょうか。今のところ、変動金利は年率0%台で推移していますし、固定金利も年率1%台を保っています。
住宅ローン金利はどう動くと考えられている?
一般の人たちは、今後の住宅ローン金利をどう考えているのでしょうか。住宅金融支援機構の「2018年度 民間住宅ローン利用者の実態調査」によると、2019年4月時点の住宅ローン金利見通しを「ほとんど変わらない」と回答した人が59.9%もいました。これは「現状よりも上昇する」と回答した27.3%、「現状よりも低下する」と回答した4.1%よりも大幅に多い数字です。
この調査から、今後の住宅金利はさほど変わらないと考えている人が多いことが分かります。調査結果やニュースを参考に、今後の住宅ローン金利動向を考えてみてはいかがでしょうか。
金利が上昇した場合の対応方法も考えておこう
2020年2月時点で金利が急激に上昇する可能性としては低いものの、予想に反して住宅ローン返済中に金利が上昇する可能性も当然あります。金利が上昇したら、返済額が増えることもあるため、その際の対応方法も考えておきましょう。変動金利の場合は、一般的に半年に一度金利の見直しがあります。
また、固定金利でも定められた期間が終了すれば金利が見直されます。もし、短期プライムレートや新発10年国債利回り上昇のニュースを見たら、その時点で繰り上げ返済をしておくのも良いでしょう。残債を少なくしておくと、金利上昇の影響を軽減することが期待できます。もし、まとまった資金が準備できるのならば検討してみてください。
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- 本稿の内容は2020年2月3日時点の情報に基づきます。
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[2024年11月1日現在]